株式会社アスカコーポレーション様よりお話をいただき、論文ライティングのeラーニング講座にて、講師を務めさせていただいております。
講座名は、ASCA Academyライティング講座「論文コース」です。
→リンクはこちら [ASCA Academy]
これまでのライティング教育は主に、指導教員や上司がマンツーマンで教えるという形で行われてきました。
卒論の原稿を教授に見せたら、修正の赤ペンが入って真っ赤になって返ってきた、という経験は多くの人がしていると思います(最近はWordの修正履歴でしょうか?)。
しかし、なぜ教授が赤を入れたのか、納得できない箇所もあったことでしょう。
自分の書き方のほうがいいのではないか?
この修正は、単に教授の個人的な好みの問題なのか、それともきっちりと守るべきルールなのか?
細かいところまで丁寧に指導してくれる先生であればいいですが、なかなか時間をとってもらえず、教授の入れた赤ペンの通りに文章を修正して済ませてしまったという人も多いでしょう。
このような経験しかない場合、「自分一人で論文を書ける」という自信を持つことが難しいかもしれません。
そこで本シリーズは、論文ライティングの初心者が抱く「なぜ」にあらかじめ答えられるような講座を目指しました。
なぜ、論文全体の構成は「問題解決型」にすべきなのか。
なぜ、語順を考えないと読みにくくなってしまうのか。など
一つひとつのテーマについて、「そのように書くべき理由」をしっかりと説明することで、納得感を持って学習を進めていただけるよう工夫しています。
また、論文初心者にありがちな失敗として、「無計画に書き始めてしまう」ことが挙げられます。
文章全体の構成が決まっていないのに最初の1文を書き始めるのは、まだ家の設計図もできていないのにカーテンの柄を選ぶようなものです。
気に入った柄があったとしても、窓に合うサイズがそもそも売っていないかもしれません。
このような失敗をしないためには、作業の段取りをしっかりと考える必要があります。
本講座では、論文執筆作業の順序を「マクロ」「ミクロ」という言葉で表現しました。
家を建てることに例えれば、設計図を書くところが「マクロ」の作業、カーテンの柄を選ぶのが「ミクロ」の作業です。
論文執筆も「マクロ→ミクロ」という順番で進めないと無駄が多く、途中で挫折する可能性が高まります。
なかでもマクロの作業である「論文の設計図」の作り方については、解説している書籍などがあまり無いように思いますが、本講座ではこの点からも逃げずに、具体例を挙げながら作業方法をお示ししました。
第1回の講義では、コースの全体像を説明しています。
YouTubeにて無料でご視聴いただけますので、ぜひご覧ください。
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